満洲日記

今年88歳になる従姉妹の満洲で生まれ引き揚げて来るまでの記録です。

1945年8月9日

太平洋方面での日本軍の敗北が続出 

ついに日本軍が連合軍に無条件降伏する。

各地で武装解除された。

「食料を持って集会所へ向かうように」

と通達があり女、子供は頭を丸げ顔に墨を塗って持てるだけの食料を持って集会所に向かう。

昨年の2月24日ウクライナ🇺🇦で起きた戦争の前日の日常がその日から変わった時の様に日常はなくなった。

 その時hiroの家では皆男装はしていたが

家にいることができた。

八路軍という中国共産党🇨🇳の兵士か7〜8人やって来た。その当時の各地で起きている悲惨な話しを聞いているので信じられない

hiroの母は家族と同じ様に食事を作り親切に

接した。

2階には広間 8畳の座敷 女中部屋 ベランダ

などあったが1階に一緒に寝ていた。

軍服の縫い目に行列を成しているシラミを

潰していた。

短い期間だったが帰る時には「お母さんの歌」

を作って「♪ママはいい人だ♪〜」と歌いながら

夕陽の中を帰って行った。

お互い敵 味方で戦っていた相手でも個人個人はやはり一人の人間と人間だった。