満洲日記

今年88歳になる従姉妹の満洲で生まれ引き揚げて来るまでの記録です。

葫蘆島へ向かう

いよいよ葫蘆島から出る船に乗るため

の準備がが始まった。

着物は欲しい方にあげた。

卵を沢山茹でて知り合いに持ってもらったが最後は別れ別れになって

hiroの家族の口には入らなかった。

入院患者を連れて行くので

幸い屋根のある貨車に乗り込む事ができた。

姉は長年肺を患っていて水筒一つしか

肩にかける事ができなかった。

他の人達は持てるだけの荷物を持って

出発した。

帰る時期や船によっても違うようだが

ここでは持てる限りの荷物と現金

1000円は許されていた。