満洲日記

今年88歳になる従姉妹の満洲で生まれ引き揚げて来るまでの記録です。

五木寛之 その4

犠牲になった女性達のおかげで38度線まで辿り着く事ができた人たちは

山をいくつもこえて最後の川を越える時は夜になるまで物陰に身をひそめ赤ん坊が泣くと口を押さえる。

それで窒息死して死んだ赤ん坊もいる。

12歳だった少年は途中何時妹を置いて行こうと思ったかわからない。

引き揚げ者の支援をしている内地のボランティアもあって人間の善と悪を目の当たりにする事になった。