満洲日記

今年88歳になる従姉妹の満洲で生まれ引き揚げて来るまでの記録です。

日本に置いて来た姉と兄にあう

「今日はね駅まで兄さんと姉さんを迎えにいくよ!」と母がいう。なんの事かわからず駅に行くと2人がいる。

今まで兄や姉が居る事を知らされていなかった。

仕事が落ち着いてから呼び寄せようと両親は思っていた。

兄が小学4年姉が女学校に行く年

「誰が連れて来たの?」

と聞いたがわからない。両親でも祖父母でもない

「あー!聞く人がいない。お母さん➖生きとって!」

6年以上会った事もない兄妹とは違和感があった。いつも一人で食べていたオヤツを3つに分けなければいけないのも納得がいかない。

この確執は生涯続く。